契約実務

契約実務

有効期間の定め(を意図的に定めないケース)に関する雑感

問題意識 企業間の契約書や覚書において、有効期間の定めを意図的に設けないケースがある。 通常の業務に関する契約書の場合には、継続的契約であれば、更新条項を定め、一回的な契約であれば有効期間を定めないことも多い。一回的な契約の場...
契約用語

「場合」「とき」「時」の用法

概要 「場合」と「とき」は仮定的条件を定める場合に用います。 「場合」は、既に規定された事項を引用する包括的な条件を示す場合(例えば「●条●項に規定する場合において」など)にも用います。 「時」は、具体的な時点や時間が問...
契約用語

「及び」と「並びに」の用法

概要 いずれも併合的接続詞であり、英語の「and」に相当します。 「及び」と「並びに」の用法 併合的接続が1段階の場合には「及び」を用います。 会社の設立、組織、運営及び管理については、他の法律に特別の定めがある場...
契約用語

「前項の場合」と「前項に規定する場合」の用法

概要 いずれも、前項の規定に関して情報を追加するときに用います。 ただし、用法を正確に理解していないと、条文の意味内容の理解や、契約条項の正確なドラフトに支障をきたす可能性があるので注意が必要です。 「前項の場合」の...
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判例メモ_バンドメンバーと音楽事務所との間のマネージメント専属契約の解釈(東京高決令和2年7月10日判時2486号44頁)

本件の主たる争点と契約条項 本件の主たる争点はバンドメンバー(抗告人)がバンドのグループ名の使用権を有するか否かであり、その点に関連して解釈が問題となった音楽事務所(被抗告人)との間のマネージメント専属契約の条項は以下のとおり。 ...
契約用語

「又は」と「若しくは」の用法

概要 いずれも選択的接続詞であり、英語の「or」に相当する。すなわち、複数ある選択肢を示すときに用いる。 「又は」と「若しくは」の用法 同じ段階の選択肢については、「又は」を用いる。 選択される語句に段階がある場合...
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